AIが原因で退職した氷河期世代を生き抜くおじさんのひとりごと
8月になって状況が落ち着いたので、いわゆる退職ブログ的なものを一つ。 はてな日記で「AIで仕事を効率化したら、...
月になって状況が落ち着いたので、いわゆる退職ブログ的なものを一つ。
はてな日記で「AIで仕事を効率化したら、〜略〜」というAIで仕事を効率化した人の記事を読んで「あぁ、真面目な人だなぁ。私とはまるで正反対だ」と思いつつ読んでいましたw (敢えてリンクは張りません)
前職はAIの活用に積極的だったので、比較的同業他社よりは多くのAIを利用できる環境にありました。具体的に書きすぎて特定されても嫌なので、内容をちょっと変えたり1件だけの例示に留めておきますが、たとえば朝出勤して自作のAIスクリーニング画面を見ると既に色々な情報の仕分けが終わっているような仕組みを作っておいていました。
ざっくり以下の感じで、本当に人間が読まなければならない★印の情報だけをピックアップしてAIスクリーニングの画面に表示させているので、朝の未読処理はメールとslack合わせて数百件届いていたとしても5分以内には確認完了できるようになっていました。もちろん社内規定や情報セキュリティの観点で適切な権限設定・ツール利用の範囲内でです。
- 未読メールのチェック
- 不要なメールの既読化とアーカイブを自動実行(私の目に触れさせない。見たら1秒でも時間を奪われるから)
- 必要なメールの重要度と優先度の分類
- ★ 優先度又は重要度の高いメールだけをAIがピックアップして件名へのリンクを通知
- それ以外のメールは要約だけ表示させて斜め読み(状況だけ把握)
- 未読Slackのチェック
- 自分宛メンション
- ★ AIが、過去の文脈から本当に自分の対応が必要なものだけを通知
- お知らせ程度のメンションは、そこまでの流れを含ませて要約だけ表示
- ★ 社内研修の受講督促などは、締切当日のものだけを通知
- メンションのない未読
- ★ AIに重要度の高い文脈のものだけをリストアップさせる
- 流れは追っておいたほうが良い未読は要約とリンクだけ表示(私に読む気があればリンクをたどる)
- randomなどどうでも良い未読は非表示、通知もなし
- 自分宛メンション
今までは件名や差出人やML名などをGmailのフィルタを駆使して振り分けをしていたのだけど、結局は人がメールの要不要を判断しなければならなかったので朝は下手すれば1時間ぐらいはメールとslackの未読処理に掛かることもあったのですよね。
そして、未読処理からのメールやslackへの返信も、私はほとんど本文を書きません。ドラフトをAIに書かせて推敲させてレビューさせて、人間は最後の送信ボタンを押す直前で確認するだけ。そんな仕掛けを作って動かしていました。
さらに優先度の判断に誤りがあって不要なのに通知として届いてしまった場合など、日々の改善はAI側へフィードバックするので、使えば使うほど精度が上がって効率がどんどん上がる仕組みにもしていました。
では、
「60分掛かっていた日常業務が5分になりました。AIを使って9割以上効率化しました!」
って真面目に上司に伝えていたかというと、それに対するメリットがないので私は退職した時点でも隠し通していました。なぜなら「AIで仕事を効率化して作り出した空き時間には、次の仕事を負わされるから」です。もちろん仕事が増えても給料はそのままです。だったら効率化を表明しても自分への利益がなく、かつ密度をより高めた仕事で心身に負担をかけられるだけ損じゃないですか。
でも、実際には様々なAIを使って自分の業務を効率化して、空き時間を生み出していました。給料分の仕事は完遂した上で、その時間は転職で有利になるように自分のスキルアップのために使いましたね。
また、課内では「AIを使いこなせていないおじさん社員」として思われるように敢えて行動してきました。もしかすると課内の同僚は「AIについて行けなくて退職したのかな」と思っているでしょうね。でも、私はそれでいいのです。AIに関する余計な仕事は降ってこないし、他人・同僚の評価は給与に直結しません。「仕事・働くというのは金のため」なのだから、時間を合理的に使って立ち回るのが最も効率が良い。もっと言えば、働きたくないでござる。
そして、私を評価する直属上司はAI大好き人間。課内の業務を何でもAIに絡めようとする。評価の基準もAIでどれだけ仕事を効率化したか。しかも、結果のみ、かつ定量化で数字が出るものだけを評価する。定性とか途中経過は評価しないよ。と公言する人なので、AIの利活用を隠し通している私はまぁ評価されないwww
もちろん、期の目標とした業務はしっかりと達成していたのだけれども、課長なのにそもそも現場を一切見ていないからそちらを評価する気なし。今期の施策は、(客観的に評価が可能な)一定の成果を出してはいたものの案の定AI活用実績のみが評価対象となった状況に冷めてしまったので、馬鹿らしくなって夏のボーナスだけもらってサクッと退職しちゃいましたw
あ。次の会社の選考ではちゃんとAI活用例や実績を伝えたところ一発合格でした。まぁ、前の会社の構造と私がミスマッチになってしまっていたということですね。
ちなみに、私に「で、AIはどう使ったの?」と詰め寄り、定性の結果を一切無視して分かりやすい数字とAIパフォーマンスだけを求めていた上司ですが……なんと私より先に突然会社を辞めて、「AIと業務効率化を全力で推進している今をときめくAI系スタートアップ」へ転職していってしまいましたwww
現場の人間が裏で泥臭くAIを組んで本当に業務効率化していることには一切気づかず、表面上の「AI使ってますアピール」しか評価できなかった人が、次の会社でどんな「AI利活用」を推進するのか、影ながら生温かい目で見守りたいと思います。お互い新天地でがんばりましょうね!w
Did you enjoy this article?
Recommend it — Standard Reader surfaces well-loved writing to more readers across the network.